〜神戸監督の挑戦〜
第29回 アンダー18 グアム最強クラブチームへの挑戦 04' 6/11


image  神戸監督率いるグアムナショナルサッカーチーム、その中でもアンダー18(18才以下の代表チーム)は来年のアジアユース選手権を睨んで選抜、育成している監督がもっとも期待する若き代表チームのひとつ。現在グアムサッカーの最高レベル、メンズプレミアリーグで大人のチームに挑戦し続けていますが、5月30日(日)はその中でも優勝6回、そして昨年の覇者である強豪「グアムシップヤード」と首位争いの対戦となりました。
 雨上がりのスリッピーなグラウンドコンディションの中、先制したのはシップヤード。コーナーキックから蹴られたボールをゴールキーパーがキャッチし損ねたところを押し込まれました。
 「パンチングの技術がまだ足りません」と監督。さらに数分後、ディフェンスの裏にロングボールを入れられ、ディフェンダーの中途半端なポジショニングとカバーリングの遅れが原因で、代表選手でもある相手俊足ストライカーを止められず、2点目を失いました。しかし、アンダー18のモチベーションは決して下がることはありませんでした。神戸監督はそんな選手達の雰囲気を感じ取り、ハーフタイムに指示を出します。「15分以内に1点とれば勝てるぞ!」。後半、アンダー18はゴールを次々に決めます。相手ディフェンスを右サイドに引き付けておいて左に大きく展開した見事な攻撃からの1点を皮切りに、ゴール前の混戦から押し込み同点。さらにこの日控えにまわっていた俊足フォワアードを「切り札」として後半の早い時間に投入、その選手が期待に応え見事勝ち越しゴール、勝負あったかに見えました。しかしシップヤードは王者の意地と誇りを最後で発揮、フリーキックからこぼれ出たボールをボレーシュート、起死回生の一発となり同点に追いつきました。
 神戸監督はこの試合はグアムに来て以来最高の試合だったと振り返りました。「アンダー18は前回の課題だったマークやカバーリングなどが修正され戦術的にも満足のいくもの、それ以上に全員が勝つために一試合を通して集中力を切らさず戦った試合はこれまで見たことがありません。シップヤードも以前のようなキック&ラッシュだけではなく、つなぐサッカーも取り入れて戦術的にも成長しています。グアムのサッカーのレベルはまだまだですが、この試合はまさにグアムでのトップレベルのサッカーだったと言っても過言ではないでしょう」。神戸監督も満足の今期最高のゲームでした。成長著しいアンダー18、今月行われる日本での合宿は彼らにどのような影響を与えるのか、その成果が今から楽しみです。

神戸清雄(かんべ・すがお)さん

1961年静岡県出身。選手として早稲田大学では全日本サッカー選手権準優勝、関東大学サッカーリーグアシスト王獲得、本田技研工業では日本リーグで活躍。現役引退後ジェフユナイテッド市原でユースチームを立ち上げ、その後サテライトチームの監督、トップチームのヘッドコーチ、天皇杯では監督代行を務めるなど若手育成、組織づくりなど幅広くその力を発揮する。2003年の1月よりグアム代表チームの監督。