取材 トッティ大宮
第67回 東アジア U-14 ユースフェスティバル 2006 CHINA Vol.2
    キム代表コーチインタビュー           '06 8/13

image  中国、日本、韓国をはじめ10チームが参加したユースフェスティバル U-14グアム代表チームが北京より帰国しました。
 今週号では戦いを終えたキム代表コーチに話を聞きました。

【グアム代表の試合結果】
香港    4−0  グアム   モンゴル  1−0  グアム
日本    2−0  グアム   北朝鮮   2−1  グアム
北マリアナ 0−6  グアム   中国    3−0  グアム
韓国    0−0  グアム   マカオ   1−0  グアム
台湾    3−0  グアム
(以上30分マッチ)
北マリアナ 0-11  グアム(30分ハーフ)

まずは今回のフェスティバルはいかがでしたか?
 韓国、日本、中国、香港、台湾とグアムのあまりの実力の差には参りました。正直に言って、何もできなかったというのが本当のところで、得点だけを見れば善戦したように見えますが、実際はディフェンスのみ。唯一の武器はカウンターアタックだけでした。本当にテクニックそしてベーシックスキルの実力の差は非常に大きく、上記の5チームには当分勝てないのではと実感させられました。

ゲームを振り返っていただけますか?
 まずはファーストゲームの香港戦。中国ナショナル・トレーニングセンターは天然芝のフィールドが6面もあり素晴らしい環境です。そこに海外初挑戦のグアムチーム。ゲーム前から顔色は真っ白、震えている選手までいました。「やられる」と思っていた通り、ゲーム開始後9分で4失点。何もできなかった。やっと雰囲気に慣れた残り20分はトライしていましたが、やはり気持ちが弱い。しかし自分達なりにトライしていたことは評価したい。
 モンゴル戦は、ゲームは支配していたにもかかわらず得点をあげることが出来なかった。マカオ戦も同様でしたが、かなり良い勝負が出来ました。次回はこの2チームには勝てると思います。
 日本戦、このチームはU-13がステップアップして参戦してきました。グアムは相手になりませんでした。日本チームはスピードはそれほどなく、体も小さいためにパワーもありませんでしたが、スキルがすごい。グアムは本当にディフェンスだけ、チャンスもあまりありませんでした。
 北朝鮮戦は、得点だけを見れば2-1で、北マリアナ以外からあげた唯一の得点ですが、やはり内容は日本戦同様にかなり苦戦しました。得点はフリーキックから得たものですが、得点をあげるということは大切なことです。なぜなら得点しなければ勝てないからです。
 北マリアナ戦では、本当はもっと得点できなければダメ!!ただし最終戦ではかなり修整できて、良いゲームができました。
 中国戦、………(ノーコメントのあと、そして一言)ぜんぜんダメ!
 韓国戦、私はこのチームをよく知っているし、どのように戦ってくるかも分かっています。そして韓国戦には私の意地もあります(キム代表コーチは元韓国ナショナルチーム代表)。今回のチームは前回(4月のU-14 フェスティバル・グアム開催)のチームより6人の選手を入れ替え、もっと強いチームになっていました。ラッキーもありましたが、ディフェンスがうまくいきました。結果は0-0の善戦ですが、韓国が20シュートを放ったのに対し、グアムは1シュート。ほとんどボールを支配することが出来なかった。
 台湾戦、このチームも強かった。やはりディフェンスだけ…。

前回のフェスティバルに比べると失点が随分減りましたね。
 今回はかなりディフェンスに力を入れてチーム作りをしました。そして彼らはチームというものを理解してきたのだと思います。

ボールの支配率はどの位でした?
 中国、韓国、北朝鮮、日本、台湾、香港戦では9対1。だから何も出来ない、カウンターだけ。そして負けてしまいましたが、マカオ、モンゴルでは逆に4対6でゲームを支配していました。

敗因は?
 まず海外に慣れていない。アウェーという以前の問題。彼らはホームでしか経験がないんです。中国の事も中国語も何も知らない、全て分からない状態で戦っているんです。そして中心選手、点を取れる選手がオフアイランド(休暇で島を離れること)でナショナルチームに出て来ない。(ちょっとムッとして by トッティ)

今回の経験から今後はどうしたらいいと思いますか?
 日本、韓国をはじめ強い国はパーフェクトに近い環境を持っています。サッカー理論、多数のコーチ、ゲームのスケジュール環境、海外経験もできプロやワールドカップという明確な目標もある。そしていつも競争があります。非常に厳しい競争に打ち勝った選手が代表としてプレーするのです。だから気持ちが強いんです。いつも「負けられない、負けない、勝ちたい、勝つ!」という強い気持ちを持ち続けてプレーしているからサクセスがあるんです。グアムにはまだこれがない。彼らが100としたら、グアムはせいぜい30。まずはテクニック、ベーシックスキルの確立。U-14ではちょっと遅すぎる。10〜11才位の選手強化が必要だと思います。そして同時にメンタルの強化も。ハングリー精神を持たなければならないと思います。今回のU-14のチームは解放せず秋季のメンズリーグに参戦させ、引き続き強化をしていきますので楽しみにして下さい。

練習前の貴重な時間をいただきありがとうございました。相変わらず厳しい表情で力強く語ってくれたキム代表コーチ。彼の厳しい指導に期待して、がんばれ!グアムサッカー。