取材 トッティ大宮
第74回 グアムサッカーも「フェアプレーデー」      '06 10/6

image  グアムの子供達はスポーツが大好きです! アメリカのテレビチャンネルからの情報が多いためか、盛んなのはアメリカンフットボール、バスケットボール、野球などアメリカンスポーツ。昨年のリトルリーグ世界選手権ではグアムチームがメキシコ、カナダなどの強豪を次々破り、ワールドディビジョンでベスト4に残る活躍は記憶に新しいところです。また今年はグアム初のメジャーリーガーが誕生、トロント・ブルージェイスのジョン・ハティング・ジュニア選手が少ない打席数ながら3割を大きく超えるアベレージを記録、グアムの野球ファンを熱狂させました。
 しかし今グアムの少年少女の間で最も急速に普及しているスポーツは、実はサッカーなのです。一昔前まではあまり盛んとは言えなかったサッカーですが、グアムサッカー協会の積極的な活動により今では少年少女を夢中にさせるスポーツとして盛り上がりを見せています。日本サッカー協会も指導者の派遣や用具の援助など、その普及を応援しています。サッカーが世界中で発展し、世界一のスポーツとなったその理由はいくつかあります。ボールとスペースがあればどこでも簡単にプレーを楽しめること、そしてプレーを通じてフェアプレー精神など人間形成に役立つように指導、教育されることが徹底されているからです。この小さなグアムでも「世界ナンバーワンスポーツ」にふさわしい取り組みがされています。

 グアムサッカー協会では10月7日(土)に、「国際平和デー」の精神にのっとった「フェアプレーデー」イベントを開催します。「国際平和デー」は国連が定めた平和の記念日です。すべての国、すべての人々にとって共通の理想である国際平和を記念、推進していく日として、すべての国連加盟国、国連機関、地域組織やNGO、そして個人に対して、この日を適切な方法で祝うよう呼びかけています。国連が「国際平和デー」を最初に宣言したのは1981年です。従来、「国際平和デー」は毎年9月の国連総会開会日に制定され、開会式では各国代表がこの日を記念して1分間の黙祷を行うことが慣例となっていました。2002年からは、毎年9月21日を「国際平和デー」に定め、以後、世界の停戦と非暴力の日として、すべての国と人々に、この日一日は敵対行為を停止するよう働きかけています。ニューヨークの国連本部では、毎年この日に国連事務総長が「平和の鐘」を鳴らす特別記念行事が行われます。この鐘は60ヵ国の子どもたちが集めた硬貨で鋳造され、日本政府から国連に寄贈されたものです。
 この他、毎年、国連広報局が近郊の学校の生徒や各国の若者を国連本部に招き、「国際平和デー」を記念した交流プログラムを開催しています。そのハイライトとして、子どもたちが国連旗と国連加盟国の国旗を掲げながら一国一国の平和を願うフラッグセレモニーが行われます。

 さて、グアムサッカー協会では、参加チームの選手や指導者に記念Tシャツを用意し、世界の平和について意識を高める活動を行います。協調性、助け合い、常に模範となるようなフェアプレーをすること、そしてスポーツマンシップ、負傷した選手を助けること、敗者にも勝者にも惜しみない拍手を送ること、相手チームと自分のチームメート、レフリーやスタッフに敬意を払うこと、etc...。サッカーを通じ少年少女に多くのことを学んでほしいと考えています。また協賛社によるアイスクリームのサービスもあります。
 またこの日から今シーズン最終日まで、イエロー、レッド等のカードに加え、「グリーンカード」が使用されます。これは試合中に負傷した選手に手を差しのべたり、ファールで相手選手を倒してしまった時に素直に謝り握手したり、相手プレーヤーが負傷した時にボールを外に蹴り出し、またそれを返すなど、爽やかなフェアプレーをした選手にレフリーがこのカードを出します。日本のようなサッカー先進国では、勝つことだけを求められた幼い選手が多くのプッレッシャーの中でプレーしています。勝ち負けだけでなく、人間形成にも役立つ「フェアプレー」の精神は、グアムの子供達に学校の勉強とはまた違った教育機会を与えることでしょう。
 がんばれ!グアムサッカー、グアムの未来のために。

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