島内ガソリン価格上昇止まらず
1ガロン4ドル67セントに
 

 世界中の投機マネーが石油に流れる現状は止められず、じりじり上がり続けるガソリン価格。日本の経済産業省の北畑隆生事務次官はウォールストリート資本主義の悪い面だと、ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーを名指しで批判したが、依然この流れはとどまるところを知らない。

 そんな中グアム島内のモービルガソリンスタンドのガソリン価格が6月10日からそれまでのレギュラー1ガロン(3.78リットル)あたり4ドル49セントから18セント上がり4ドル67セントと再び最高値を更新した。プレミアムガソリンは1ガロン4ドル80セントに、ディーゼルは5ドル42セントに跳ね上がった。

1年前の価格との比較(1ガロンあたり)

2007年6月のガソリン平均価格

レギュラー:3ドル42セント
プレムアム:3ドル57セント
ディーゼル:3ドル42セント

2008年6月10日現在のガソリン平均価格

レギュラー:4ドル67セント
プレムアム:4ドル80セント
ディーゼル:5ドル42セント

 

今年のガソリン価格の推移(レギュラー・1ガロンあたり)

昨年から今年始め 3ドル73セント
 1月8日  3ドル81セント (8セント増)
2月25日  3ドル91セント (10セント増)
3月17日  4ドル01セント (10セント増)
4月11日  4ドル07セント (6セント増)
4月21日  4ドル19セント (12セント増)
5月12日  4ドル31セント (12セント増)
5月25日  4ドル43セント (12セント増)
5月26日  4ドル49セント (6セント増)
6月10日  4ドル67セント (18セント増)


商業港の拡充を
アメリカ海事局が支援
 

 数年後の沖縄からの海兵隊移転を控え、商業港についても設備の拡充が求められている。そんな中グアム政府は、アメリカ連邦政府からの支援が得られることになり、グアムのカマチョ知事はこの理解ある記念すべき協定にサインし、グアム港湾局とアメリカ海事局の絆がさらに強固なものになったと報道資料で発表した。「このパートナーシップの締結はとてもエキサイティングだ。グアムの将来予想される経済発展に対応できる港湾施設を作り上げ、さらなる資源や素晴らしいチャンスを得ることになるだろう。

 島民が強く望んでいたことで、成功は人々に繁栄をもたらすことになる」とカマチョ知事。アメリカ海事局サイドは、グアム港湾の増強は単にロケーションだけではなく、国防上の役割も期待している。今後の計画はグアム議会が承認した2007年港湾近代化マスタープランに沿って行われる。同プランによると今後の軍増強や経済発展を予想したうえで、195ミリオンドル(約200億円)の総工費を予定している。工事のピークは2010年から2013年までを予定。これにより現在の年間収入32ミリオンドル(約32億円)から55ミリオンドル(約55億円)になるだろうと関係者の間では見積もられている。


ホワイトハウスの代表団が
グアムを訪問
 

 グアムにおけるアメリカ軍増強計画は、迎え入れる地域社会にも利益を与えるべきだと今回グアムを訪れたホワイトハウスからの代表団は強調した。今回来島したのはホワイトハウスのクレイトンディレクター以下、アメリカ内務省のメンバー。代表団はブッシュ大統領と基地の内外の問題について話し合うための現地視察のためにやってきた。「私はこれからのみなさんとの将来にものすごく興味があります。大切なことはこの機会に際し、軍にも住民にも利益をもたらすことです」。

 クレイトンディレクターはカマチョグアム知事と閣僚にグアムの印象を「朝起きた時の海の眺めは息を呑むくらい素晴らしい」と語った。同ディレクターは雪多いオハイオ州の元市長だけに、グアムはパラダイスと感じるのも無理はない。代表団はカマチョ知事にグアムメモリアル病院の薬、医療機器など購入のための2.49ミリオンドル(約2億5千万円)の支援をプレゼントした。知事は冗談まじりに「私はこういう役割が好きだ」と言いながら、アメリカ政府への領収書にサインした。

 この他にもグアムには最近多くのアメリカ軍や政府関係者が訪れている。「グアムへの関心が高まっている証拠。私たちの声が届いているようだ。本当にありがたい」とカマチョ知事。同行したアメリカ内務省のダグラス・ドメネチ書記官補佐は、軍増強におけるグアムの問題について生の声を聞きにやってきたと話した。中でも人口が増えることへの受け入れ体制、住宅建設やインフラ整備に対しグアム政府がどのように対応していくかがが課題となるだろうと話した。

 今回の代表団の中で、地質調査担当からは短期、長期的な視点で見て、現在の時代遅れの発電施設を見直すべきだとの指摘があった。代わりにソーラー、風力、波力など豊富なグアムの自然資源を利用したらどうかという提案もあった。代表団のうち数名はこの後サイパンを訪問、北マリアナの活火山、アナタハン火山の地熱エネルギーの可能性などについて調べることにしている。同火山はサイパンから北に75マイル、グアムからは200マイルの距離にある。地質調査担当は北マリアナ政府に対し火山観察基地の設置を提案する予定。


リトルリーグ・メジャーディビジョン
ローカルトーナメント開催
 

 野球はグアムで最も盛んなスポーツのひとつ。特にリトルリーグは数年前に世界大会「リトルリーグワールドシリーズ」に出場、インターナショナルトーナメントでカナダやメキシコなどの強豪を次々に破り、ベスト4に入る大健闘を見せている。

 今回の大会は6月13日から15日まで、全ての試合はタムニングフィールドで行われる。参加チームはセントラル、ノーザンそしてサザンリトルリーグオールスターズ。今大会の優勝チームは香港で行われる地区予選に進出できる権利を獲得する。


「パスポート事件」で5人が逮捕
 

 グアム警察は歳入税収局でパスポートを発行する係として勤務していた職員5人を逮捕した。容疑は900ドル強の窃盗。パスポートオフィスの総務担当からの通報を受けて、グアム警察の犯罪調査部スペシャルエージェントのカマチョ氏が調査にあたった。その結果5名の職員がこの事件に関わっていたとして逮捕に踏み切った。5人は逮捕後拘束されたが、現在は釈放されている。

 容疑は窃盗と職権乱用による違法行為。グアム警察による事件の扱いは終わり、これからは法務長官室の管轄として本件は進められていく。歳入税収局のディレクターは個人的にも事件についての詳しい情報を求めている。「もし有罪判決がでて、彼女らもそれを認めるなら退職することになるでしょう」。


昨年の警官発砲による死亡事件
「適切な行動だった」と調査報告
 

 昨年10月1日、ピティのベテランズセメタリー(退役軍人墓地)で起きた警察官による発砲で市民が射殺された事件で、グアム警察は調査報告をまとめ、当日現場の警察官のとった行動は適切なもので何ら問題はないと報告した。「犠牲者は手に拳銃のようなものを持っているように見えた」。また犠牲者が警察官に向かっていくつかの意味不明のゼスチャーをし、また警察官の指示にも従わず、そのため危険人物と判断。身の危険を感じた警官はやむを得ず数発の発砲をしたとその時の様子を詳しく報告された。この事件は丸腰だった犠牲者を警官が警告もなく拳銃を撃ちまくって殺したのではないかと言う一部報道があり、遺族の怒り悲しみなど感情が高まっていた。

 警察はそのことが今回の事件の調査を長引かせる原因になったと指摘。「私たちの調査は完了した。これにより担当警察官があの時、職務義務と責任において何をするべきだったかよくわかるし、彼のとった行動は正しかったと証明できる」。既に警察は遺族にこの時何があったか、詳しく話を伝えたという。そして「一般的にはもっと詳しく具体的に知りたいというのが、遺族感情だということもわかるが、現在この事件は法務長官に移管され、今後は司法の判断にゆだねられる」と話をまとめた。法務長官室の広報官は、現在調査中なのでコメントできないとしている。