「キティホーク」が最後の寄港
地域社会にも貢献
 

 アメリカ航空母艦「キティホーク」がグアムに寄港した。今回が最後の航海となる。キティホークは横須賀を母港にしていたが、5月28日に出港してグアムに6月10日に到着、この後はハワイに立ち寄り、最後の目的地ワシントンのブレメルトンを目指す。そして来年には「退役」し、その役目を終わることになっている。今後は同じアメリカ航空母艦、ジョージワシントンがこのベテラン空母に代わり任務に就くことになっている。キティホークはアメリカ海軍最大の艦隊を擁して、活躍してきた。しかしグアムにとっては常に期待と注目を集めていたのは、実際その経済効果。船員一人当たりが使用するお金は平均1日300ドルともいわれ、キティホークには約5,000人のスタッフがいることから、1日の経済効果は1.5ミリオンドル(1億5千万円)とも言われている。

 また、乗組員の一部はグアム滞在中に・タムニング村役場の清掃、ペンキ塗り、そして同地区の学校の草刈り・タロフォフォのコミュニティセンターとバス待合室のペンキ塗り・グアム動物団体の建物および周辺のメンテナンスなどコミュニティサービスに励み、グアムの地域社会との交流を果たした。


オバマ氏の約束に期待
「グアムのために、チャモロのために」
 

 バラク・オバマ議員が、ヒラリークリントン議員との激しい戦いの末民主党の大統領候補に指名されたが、グアムの支持者達はオバマ議員がグアムの住民のためにしてくれた約束について引き続き期待をしている。オバマ氏のグアムにおける選挙運動を支えたメンバーは「グアムの抱えている問題はとても繊細だが、それを解決してくれる大統領が誕生するチャンス。こんなことは今まで歴史上まったくなかったことだ」。

 オバマ氏が育ったハワイは観光とアメリカ軍基地をベースとした経済があり、その独特な環境はグアムのそれとよく似ている。そしてグアム島内の選挙戦でオバマ氏はアメリカ軍増強プロジェクトに関連して、就職やそのためのトレーニングの機会などを設けるなどグアムをできるかぎりサポートしたいと話していた。そして現在アメリカ下院議会に提出されている、グアムが戦争中に受けた戦争被害の法案や、メディケアについてもサポートすると語った。

 さらに追加事項「エクストラポイント」として、アメリカ連邦政府がハワイやアラスカの原住民に与えている同様の権利や保障をチャモロ民族にも与えてほしいと考えている。そして今後それにともなう建設などの仕事をネイティブであるチャモロ民族の会社に優先的に与えてほしいとも考えている。また本来そうでなくてはならないと、支援者達は主張している。


コンチネンタル航空が減便
石油価格上昇の影響で
 

 石油価格の上昇は航空会社にも大きな影響を与え、きびしい状況を作り出しているが、グアムをハブ空港として多くのフライトを持つコンチネンタルミクロネシア航空が先週減便を発表した。6月13日に発表された報道資料によると、以下の通り。

運航休止:サイパン⇔マニラ 7/16〜
     グアム⇔香港 7/28〜
     グアム⇔デンパサール(バリ) 10/2〜

 同社の最高経営責任者マーク・エルイン氏は「大変難しい決断だが、石油価格は高騰しきびしいと判断した。今回減便の対象となったのは、比較的お客様のご利用が少なかったフライト」と話している。


グアムフィリピン人コミュニティ
独立記念日を祝う
 

 グアムは小さな島だが、アジアを中心とした多くの民族が暮らす多民族国家でもある。このグアムで原住民チャモロ民族の次に多くを占めるのがフィリピン人。貧しい母国を離れアメリカ国籍を取得し、家族を呼び寄せて豊かな生活をしている。また彼らの多くはローカルのコミュニティとは交わらず、独自の「フィリピン流」の生活を貫いている。国に残った兄弟や親族に送金している人も少なくなく、国に対する思いも強い。そんな彼らがここグアムでも盛大に祝うのが独立記念日。毎年6月12日がその日にあたり、フィリピンでは当日が祝日となったが、グアムでも約1週間程度のお祝い行事が開催された。なかでも「フィリピン・インディペンデンス・ボール」は今年で第55回を迎えたビッグパーティイベント、今年はシェラトンラグーナグアムリゾートで開催された。

 ちなみにフィリピンがスペインの支配下から独立したのは1898年、今年で独立110年。


グアム原産野鳥の父 亡くなる
 

 グアム原産野鳥の父として知られたボブ・ベックさんが5月24日に亡くなったことがわかった。ベッグさんは元農政局員で自然保護などを担当していた。1982年から2003年まで20年以上、ベッグさんはグアム野生動物を助け保護してきた。ココバードの名で知られるグアムクイナ、マリアナスキングフィッシャー、マリアナカラス、グアムフライキャッチャー(タイランチョウ)、ルファスフアンテイル(クジャクバト)など。残念なことにそのうちフライキャッチャーとルファスフアンテイルについては今ではその姿を見ることはできないが、ココバード、キングフィッシャー、マリアナスカラスについては存続しその数は僅かながら増えている。これはベックさんの功績と評価されている。

 ベックさんと10年間一緒に活動した野生科学者スザンヌ・メディナさんは、彼がココバードとキングフィッシャーの絶滅を防ぐために努力したと話した。彼はそのために生息していた野鳥を保護し、繁殖プログラムを導入しグアムで確立した。またアメリカ本土でもこのプログラムを実行し、広めた。多くのアメリカ人が仕事を終えるとやがてアメリカ本土の自分の育った街に帰って行くが、ベックさんはこの島に残った。元同僚は彼の功績を振り返り「彼の心はこの島にありました。そして探究し続けた偉大なる男です」。


2月のステルス爆撃機の墜落
原因は「湿ったセンサー」
 

 2月23日にグアム北部のアンダーセン空軍基地で起きたアメリカ空軍爆撃機の墜落事故の原因は、同機内のセンサーが湿っていたことにあったと発表された。

 第8空軍副司令官で今回の事故調査委員会の責任者であるフロイド・カーペンター氏の報告によると、墜落機のセンサーを調べたところ24あるセンサーのうち3つのセンサーが何らかの原因で湿っていて、その結果コンピュータの計器に狂いが生じた。スピード、ピッチ、角度などがコンピュータによる計算ミスで正しい離陸のための情報がパイロットに伝わらなかった。同機は結果的に離陸後間もなくバランスを崩し、パイロットは立て直しをはかったが対応しきれず、結局機外へ脱出した。

 2名のパイロットのうち1名はグアムの海軍病院で手当を受け既に退院しているが、もう1名は脊髄を骨折する重体でハワイのトリプラーメディカルセンターへと搬送された。「二人の命が助かったのは神様と、よくできた脱出システムのおかげ」とカーペンター氏。二人の行動については全く問題なかったと語った。

 この事故が起きたのは今年2月23日。グアム北部で空軍基地の近くに住む住民はおびただしく立ちこめる煙を見ることができた。また爆発音が聞こえ、燃料の焼けたような何とも言えないにおいが空を漂った。墜落の際上がった炎は推定2000度、約300フィートまで火柱は上がった。アメリカ空軍によるとこの通称ステレス戦闘機、B−2爆撃機が墜落したのは同機が1998年にデビューして以来初めてのことだった。墜落機の一部の部品はトレーニングなどで使用できるかもしれないが、機体は大きく損傷しており再び使用することはできない。ちなみに同機は一機あたり1.4ビリオンドル(約1400億円)。


新年度新たなカソリック系の高校が開校
 

 グアムは現在卒業シーズンも終盤に入り、多くの学校が既に夏休みに入っている。8月中旬から新年度がスタートするが、そのタイミングで新たなカソリック系の高校が開校することになった。学校の名前はトーマス・アクイナス高校。現在入学案内や願書はハガッニャ大聖堂のパストラルセンターに用意されている。校舎は当面はオドットのサン・ジュアン・バティスタカソリック教会の敷地内に2階建てのビルが建設されることになる。最初の授業は9月2日に始まり、2009年の6月19日が初年度の最終授業日となる予定。