グアムへの投資が減少
韓国などの経済悪化で
 

 韓国の経済状況が悪化、通貨のウオンはアメリカドルに対し今年は30%もその価値を落とし、国内の景気を反映する株価指数も約38%下落した。この状況はグアムにも影響している。韓国企業・投資家はグアムの不動産開発に積極的に投資するなど影響力があり、また観光客もトップの日本には遠く及ばないもののその数は第2位を記録している。グアムの住民はこの韓国の経済問題と、現在まだ計画段階のアメリカ軍増強計画は生活に影響を及ぼすと考えている。なぜなら住宅購入価格や賃貸の家賃などが上昇を続け、住民の懐を圧迫しているからだ。今後グアムでは何千という新たな住宅建設が必要で、そのためには海外からの投資は不可欠と考えられている。グアムでは新たに移り住む軍関係者及びその家族に対し2013年までに毎年約1,100軒、2013年までに約5,500軒の住宅が必要だと推測されている。そして2014年までに沖縄からのアメリカ海兵隊がデデドの新たな基地に移転する計画だ。それにより現在約17万人とも言われるグアムの人口は、一気に約4万2千人増えることが予想されている。この他にも米空軍、海軍の拡張、そして陸軍の弾道防衛ミサイルの配備も予定、プロジェクトは目白押し。移転に際しては日米両政府の莫大な予算が投下される見込みで、この軍増強を進めるにあたってはグアム島内企業だけでは対応できず、海外からの投資がどうしても必要だ。不動産関係者によると、韓国マーケットはグアムにとって最も重要な海外資本の1つだと考えられている。2007年の投資状況を見てもそのことは明らかだが、韓国経済はスローダウンし、今では投資家は消えてしまいそうだと心配されている。そして今年の投資額は昨年の半分程度になると予想されている。投資額の減少はいくつかの大型プロジェクトに、そしてグアムの市場に影響すると考えられている。関係者は「どのプロジェクトかははっきり言えないが、グアムにおける韓国資本のいくつかのプロジェクトが中止または保留になりそうだ」。実際に韓国人投資家を当てにした50万ドル(約5千万円)強の高額物件が5件のみの成約で、残りは売れ残ったままという結果も出ている。ここ数年上昇を続けてきた韓国人観光客の来島者数も、もはやその伸びは期待できない。そして全世界を揺るがしている世界同時株安は、ここグアムの成長に大きな影響を及ぼすことは間違いなさそうだ。


ニッコーホテルが新オーナーに
運営やサービスは従来通り
 

 日本の不動産会社ケンコーポレーショングループが、ホテルニッコーグアムの55%のオーナーシップを獲得し、し、グアムで5つめのホテルのオーナーとなった。同グループの関連会社が東京で正式に契約をしたと発表、その額は明らかにされていない。前回のヒルトンホテルについては73ミリオンドル(約73億円)で購入したと、政府土地管理部の記録が残っている。契約が交わされた今この時期は、グアムでは観光客の減少するまさに試練の時。しかしケンコーポレーションは長い目で見たこの島の将来について楽観視している。そして従来から言い続けている「ハイエンドマーケットの開発」をさらに押し進めていく考えだ。

 ニッコーの総客室数は全492室、これでケングループがグアムで所有する5つのホテルの客室数の合計は2,809室となる。グアムホテルレストラン協会に加盟する25のホテル全体では7,383室、その総数の約38%にあたる数字を所有する計算になる。今回ケングループはやはり日本の不動産会社クリードコーポレーションからニッコーのオーナーシップの55%を購入。残りの45%については引き続きクリード社が保持する。ニッコーのブランドはそのままに、運営やサービスについても引き続きニッコーマネジメントが行うことも明らかになった。

ケングループがグアムで所有するホテル
・ホテルニッコーグアム  492室
・ハイアットリージェンシーグアム 455室
・パシフィックアイランドクラブ  792室
・ヒルトングアムリゾート&スパ  667室
・シェラトンラグナリゾート&スパ 403室


ショッピングセンターが
省エネシステム導入
 

 グアムでは相変わらず「化石」のような時代遅れの発電施設をフル稼働し、電力の供給が行われている。そんなきびしい電力事情を少しでも助け、和らげようという設備がアガニアショッピングセンターに設置される予定だ。同ショッピングセンターでは約3億円を投資し、太陽光を利用した環境に優しいソーラーシステム「ハイブリッド・パワージェネレーションシステム」を導入する。このシステムはソーラーパネルの設置を柱に進められ、約10%の省エネルギーを実現するという。同ショッピングセンターでは4年前から電気代など光熱費や運営コストが上昇することを予測、それに備えるためのシステムの導入を計画していた。そしてパワーソース・エネルギーサービス社と契約を結び、電気の安定供給と電気代の節約、空気清浄などを実現する。

 このハイブリッドシステムは12月1日からスタートする予定。「同社のシステムは低速発電機とソーラーエネルギーのコンビネーションによりショッピングセンター全体に必要な電力を作り出します」とアガニアショッピングセンター。メインビルの他の施設、タコベル/ロングジョンシルバーやピザハット、シャーリーズコーヒーショップにも適応される。このプロジェクトによるトータル発電容量は2.5メガワット以上になる予定。


グアムのリレーフォーライフ
全米でも高い評価
 

 グアムで行われたリレーフォーライフが、ダラスで行われた2008年リレーフォーライフ・リーダーシップ会議において高い評価を得て、表彰を受けた。リレーフォーライフとはアメリカ対がん協会の医師により1985年に始められたイベントで、現在全米4,000カ所以上、世界20カ国以上で行われているイベント。がんと闘う人たちの勇気を称え、がん患者やがんを克服した人が歩く「サバイバーズ・ラップ」とがんで亡くなった人たちを偲び、一人ひとりの名前を記した紙袋の中にろうそくを灯して並べる「ルミナリエ」といった世界共通のプログラムの他に、グアムではアイランドミュージックなどのステージイベントや、協賛社ブースの出展などが行われるのも特徴。ゲームやバーベキューなども行われる。この「アイランドスタイル」のリレーフォーライフは、毎年5月にジョージワシントン高校のグラウンドで夜7時から朝7時まで夜通し行われている。グアムでの今年の同イベントで集まった募金は37万9千ドル、グアム銀行は1企業として4万ドルの寄付を行い、いずれも地域また総合で上位にランクされている。「アメリカの大きな州も含めた中で、私たちの地域そしてグアムがいつも高い評価を受けることを誇りに思いますし、この結果は注目すべきことです。私たちはこのイベントに協力してくれた全てのグアムの人たちに感謝したいと思います。そしてこれからもさらにがんとの闘いを押し進め、2009年のリレーフォーライフが今年以上の成功を収めることを期待しています」と2008年度の同イベントの実行委員長グレンダ・パンゲリナン氏。来年も多くの参加が期待できそうだ。


島外からのビザ労働者
賃金改正を知事が承認
 

 アメリカ軍増強計画を前に、グアム建設業協会と建設業関係者が働きかけてきた、島外からのH2ビザ労働者に対する賃金改正がフィリックス・カマチョグアム知事により承認された。具体的な新賃金は以下の通り。

新たなH2ビザ労働者の賃金(時間給)
●れんが職人:$14.02
●大工:$13.56
●セメント職人:$12.87
●建設機械技術者:$14.14
●コック:$11.85
●電気技師:$15.45
●ヒーター・エアコン・冷凍技術者:$15.73
●オペレーションエンジニア:$13.77
●ペンキ職人:$14.60
●配管工(パイプフィッター):$16.80
●左官:$10.98
●配管工(プランバー):$14.96
●強化メタル職人:$12.56
●金属板職人:$15.17
●構造製鋼労働者:$13.22
●測量士補佐:$15.98
●溶接工:$16.09