アイランドニュース
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2011年12月2日号「米国土安全保障長官 ロシアのグアム・ビザウェーバー適用を認可」

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 米下院のグアム代表、マデリン・ボダリオ議員のオフィスは「ジャネット・ナポリターノ米国土安全保障長官が、グアムを訪れるロシアの観光客にビザウェーバーを適用させることを決定した」と発表した。新しいプログラムはグアムへ45日以下の商用または観光で渡航する場合に適用されることになる。
 グアムは長年、ロシアと中国の観光客へのビザウェーバープログラム適用を連邦政府に要請してきた。「今回の決定をとても幸せに思います。我々が望んでいたマーケットの拡大が可能になるでしょう。しかし、我々が同時に望んでいたのは中国への適用であるために、とてもがっかりさせられました」とグアム政府観光局(GVB)のマーケティング委員会のブルース・クロッペンバーグ委員長。
 ロシアからの観光客のビザウェーバー適用は『ケース・バイ・ケース』になるとされ、またグアム以外のアメリカを訪れる際にはビザの申請が必要になる。グアムで雇用関係を結ぶことは禁止される。
 だが、米国土安全保障省は現時点で実施の時期を発表しておらず、中国への適用への最終的な決断もなされていない。
 オバマ大統領は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)からワシントンD. C.
に戻る際、グアムのアンダーセン空軍基地に給油のために立ち寄った。グアムの住民や政府関係者に会うことはなかったが、ボダリオ氏をエアフォースワンに同乗するよう招待しており、その際に大統領からボダリオ氏に今回の決定が伝えられたという。ボダリオ氏はプレスリリースの中で、ロシアへの適用認可には感謝しているが中国が含まれなかったことを残念に思うと述べた上で、「私はグアム政府とともにどんな問題に取り組み続けるつもりです。この確かなステップを前へ、そして中国への認可も降りるように強く働きかけていくつもりです。ロシアからの観光客数増加から得られる経済効果をとても楽しみにしています。先に同様のプログラムを実施している北マリアナ諸島と協力していくことも可能となるのです」と今後の展開に期待を寄せた。
 カルボ知事も、政府関係者とビジネス界そしてボダリオ氏の努力の賜物だとし、住民に新たな雇用が生み出される可能性を指摘、喜んでいる。「米国土安全保障省はロシアに認可したものの、中国にもとするグアムの提案を『却下』はしていないのです。これは、まだ連邦政府はこの提案に対してもオープンであるということを意味しています」と知事。
 グアム商工会議所の代表、デビッド・レディ氏によると、観光客1人当たりがグアム滞在中に使う金額は20年前には1,500ドルだったのが現在では250ドルまで下がってきている。それゆえにグアムに現金をもたらす中国へのビザウェーバー適用は欠かすことが出来ないとし、これまで通りロシアと中国、両方への認可を求めていくとした。
 クロッペンバーグ氏は、今回の決定が今すぐ観光業に与える影響はわずかだとする。今後3~5年で700万ドルの税収増加がみられるが、もし中国への認可が出ればこの20倍の効果が出ると予測している。
 海外に旅行する中国の観光客数は年平均5,000万人、2020年には1億人に達するとみられている。一方、10月におけるロシアの海外渡航客数は95万6,706人で、そのうちグアムへの客数は460人(昨年同時期は327人)。中国からのグアム来島者数は6,247人とロシアの13倍で、昨年の4,106人から52%増と、グアム側はロシアよりも中国への認可で受ける恩恵の大きさを改めて試算している。
 グアム国際空港のゼネラルマネージャー、マリー・トレス氏は、2011年前半の
ロシアの海外渡航客数は1,600万人。だがロシアの人口は西側に集中しており、旅行先はEU諸国やトルコなどが多くを占める。グアムのマーケットは人口50万人のウラジオストクなど、東側へのプロモーション活動に力をいれるべきだとした。観光客数では中国に劣るロシアだが、それでもロシアの観光客の滞在期間の長さ(2~3週間)がグアム経済によい影響をもたらすのではないかとみているという。